前回の「FABOOL Software パラメーターの順番」で、私がどのように加工の順番を指定しているかを書いたので、今度はパラメーターの数値について。
私は、FABOOL Laser Miniでの加工は専ら2.5mmのMDFをカットしています。
私が、MDFをカットする際は、だいたい
移動速度 300
レーザー強度 100
回数 5
の指定で加工しています。
しかし、FABOOL SoftwareでSVGファイルを読み込んだ時のデフォルトの数値は
移動速度 3000
レーザー強度 100
回数 1
に設定されています。
なので、これを変更しなくてはいけないのですが、この加工データのように、沢山の穴を別々に開けようとすると、全てのパラメーターの数値をいちいち変更するのが大変です。
入力欄をまとめて一度で設定する方法があればいいのですが、そのような機能は無いようです。(私が知らないだけ?)
ですが、FABOOL Softwareのプログラムで設定されているデフォルトの数値を変更することで、数値変更の手間を減らすことが可能です。
デフォルトの数値を変更
※この方法が使えるのは、ローカル版のFABOOL Software liteだけで、クラウド版のFABOOL Softwareには使えません。
あと、プログラムを直接書き換えるので、あまり人にお勧めできる方法ではありません。
FABOOL Laser Miniのドライバーをインストールしたフォルダーから
/frontend/apps.js のファイルをテキストエディターで開く
次に DEFAULT_FEEDRATE の文字を検索して最初に現れる場所を探す。
最初にDEFAULT_FEEDRATEが現れる場所には、以下の様な文字列が並びます
DEFAULT_FEEDRATE: 3000,\n DEFAULT_INTENSITY: 100,\n DEFAULT_PROCESS_TIMES: 1,\n
ここの数値がSVGファイルを読み込んだ時のデフォルト値なので、ここを編集します。
※この編集位置は、今後のバージョンアップで変化する可能性があります。
値の内容は、
DEFAULT_FEEDRATE = 移動速度
DEFAULT_INTENSITY = レーザー強度
DEFAULT_PROCESS_TIMES = 回数
と、なっています。
私の場合、300,100,5にそれぞれ変更して、ファイルを保存しました。
これで、デフォルトの数値が変更できました。
次に、このJSファイルを有効にする為に、ブラウザーを再起動(開いていた場合は)します。
それでも反映されない場合はページのキャッシュをクリアします。
次から、SVGファイルを読み込むだけで、デフォルトの数値がMDFのカット用のパラメータになったので、あとは加工開始ボタンをクリックするだけです。
これで、レーザー加工の手間が大幅に削減できました。