電子工作

AVRライターの作成

投稿日:2018年8月14日 更新日:

AVRライターを作ってみました。
今回も自分で設計したのではなく、他の方が作り方公開されている物を作っただけですが・・・

作ったのはこちらで紹介されているHID AVR ライターです。

『昼夜逆転』工作室 – HID-AVRライター (HVS/TPI)

Tiny85を高電圧直列プログラミング(High-voltage Serial
Programming、HVS)で書き込めるAVRライターが欲しくて検索して見つけました。

ちなみに、HVSモードで書き込む目的は、AVRのRESETピンをI/Oピンとして利用できると言うところにあります。
TINY13や85の少ないI/Oピンが1本増える訳です。

このAVRライターは、TINY2313がコントローラーとして使われていて、V-USBのライブラリを使って作られているので、シンプルな回路ながらUSB接続が実現されています。
しかも、HIDクラスでPCには特別なドライバーが必要無くて、USBで接続するだけで使えます。
とても簡単便利です。

 

公開されている回路図から、KiCadを使って基板の回路を作成しました。
サイズは、49.72mm * 35.77mm
今回は、片面基板を使って作ったので、表面のデータは作っていません。

 

今回も、プリント基板は以前紹介した方法で作りました。
レーザー加工機でマスクを作って、エッチングすると言う流れ。

レーザー加工機を使ってプリント基板を作りました

 

完成の図。

真ん中のICがTINY2313、プログラムの書き込みはAVRISPmk2を使って書き込みました。

右下の緑のDIP化基板は、秋月電子で売られているMAX662。5V→12Vのコンバーター。HVSモードで書き込むには12Vが必要。何気にこの部品が一番高い。320円。

MAX662 DIPモジュール – 秋月電子

TINY85を乗せるアタッチメントは、丸ピンICソケットを利用。丸ピンICソケットは通常のDIPソケットより抜き差しがやりやすい。

そして、マウントホール(基板の固定用の穴)を端っこに寄せすぎて、ドリルで穴をあけるときに基板が割れてしまった(右上の穴)
悲しい(´・ω・`)

 

最後に、底面の不用意なショートを防ぐ為に、下駄的なものをMDFで作りました。

 

使用しよう

書き込みには、このライター専用のプログラムが公開されています。
コマンドライン版とGUI版がありますが、操作の簡単なGUI版で試しました。

試しにTiny85にプログラムを書き込んでみたところ、問題無く書き込めました。
作り直し無しで一発で動いたので感動です!

これでAVRISPmk2では出来なかったHVSモードでTINY85に書き込めるようになりました。

 

と言うわけで、

以上、HVSモード対応AVRライターを作成することができましたと言う話でした。

 

-電子工作
-,

執筆者:

関連記事

自作プリント基板

レーザー加工機を使ってプリント基板を作りました

ある日、YouTubeを見てると、レーザー加工機を使ってプリント基板(PCB)を作る方法が紹介されていました。 面白そうなので試しに私もFABOOL Laser(FLM3.5)を使ってPCBを作ってみ …

BrushKnob - volume control

BrushKnobでパソコンの音量をコントロール

前回作ったBrushKnobは、ファームウェア(プログラム)の書き換えでパソコンのボリュームコントローラーにすることができます。 ノブを回して音量を上げたり下げたり、ボタンを押してでミュートと言った具 …

BrashKnob

BrushKnob(ブラシノブ)を作ってみた

BrushKnob(ブラシノブ)は、Photoshop等のブラシの大きさを変えられるコントローラーです。 ノブとスイッチが1つづつ付いているだけのシンプルなコントローラー。 PCとの接続はUSBで行い …

オートパワーオフキャンセラー

モバイルバッテリーのオートパワーオフキャンセラー

前回、単純なモバイルバッテリーのオートパワーオフをキャンセルするUSBアダプターを作りましたが、 今回は、もう少し省電力な物を作りました。 作った物 前回作ったものは、USBの出力に抵抗を付けて流れる …

モバイルバッテリー Arduino

ダイソーのモバイルバッテリーをArduinoに使う

前回買ったダイソーの500円のモバイルバッテリーをArduinoの電源として使いたいと思います。 しかし、ダイソーの物に限らずモバイルバッテリーをこう言った電子工作で使う場合、ちょっとした問題が有りま …